『並建終車』
〜夜の託麻路を駆ける青いボディ〜

撮影後記…

本撮影企画「並建終車〜夜の託麻路を駆ける青いボディ〜」をご覧頂き、誠にありがとうございます。
自分の趣味からスタートした企画ですが、
皆様一人一人に少しでも「何か」が伝わっていただければ幸いです。
本企画の補足的な説明を、撮影後記と題してお伝え出来ればと思います。

■並建終車とは?

google地図より引用
 並建終車は、熊本市東区小山の小山団地を始発に
託麻原本通り・子飼橋・通町筋・熊本駅などをを経由し、
熊本市南区並建町の並建までの約20劼魃森圓垢襯丱肱線。
その中での最終バスを、"終車"と呼んでいるのだそう。
小島・楠・川口など各路線に存在する、さまざまな終車(最終バス)のうち、
九州産交バスの熊本営業所管内で一番遅くまで運行するバスだ。

■並建終車との出会い。
地元宮崎から進学のため初めて県外に住み始めた熊本
狭い道ながら自宅の前を路線バスが走っており、
時間がある時は、ベランダからバスを見ては楽しんでいる。

そんな時に、たまたま夜遅くにベランダから写真を撮ったバスが「並建終車」だった。
その時はそんな言葉すら知らなかったが、後々に運行上の通称としてその言葉があることを知る。
それから時間あればベランダから並建終車ばかりを撮るようになり始めた…。

■「思い」を「カタチ」に
話は変わる。
昨今、少子高齢化・自動車依存型社会などにより公共交通の利用減少が顕著となっている。
利用されない赤字路線は廃止に追い込まれ、または会社そのものがなくなり
自家用車でしか移動できない町が現れつつある。
公共交通がなくなれば、今後の生活にも支障が起きることはもちろん、
自分たちの趣味としての楽しみもなくなってしまう。
様々な環境問題との関連づけができることもしかり。
ライフラインとしての公共交通は、「風土・景観・文化」様々なものを変化させてしまう。

そこで「公共交通の『今』を伝えるために自分ができることはなんだろうか…」
その時常々写真を撮り続けていた「並建終車」を始発から終点まで
53停留所を様々な視点から撮影し、一つの作品としてまとめてみよう!
と、この企画を始める次第に至った。

■日々挑戦あるのみ
日々の撮影は、そう簡単に行くものではない。
終車ゆえに1日1本だけ。しかも土日祝日は、ダイヤが異なるため並建終車は走らない。
 ただ単に1日1ヶ所ずつ撮っていくのではとても大変。
そこで、自転車で追いかけて1日に3〜4ヶ所ずつ撮るなどした。
夏場は汗だくながら、時間との勝負。
道をうまく使い先回りしていった。たまには、知人の車で追いかけたこともある。
 撮影は22時から23時。子どもたちは夢のなかにいることであろう。
写真撮影に重要となる"光"はこの時間殆ど無い。
いかに光を集め。そして被写体(バス)を強調させるのか、常に光との勝負であった。
 動くからこその思わぬ災難も、バスが動いていれば人も動いている。
おもいっきり構図に人が入ってきて被ったり、車が被ったり。
コレばかりは悔やんでも悔やみきれない悲しい災難がたくさんあった。

この企画から、公共交通の必要性を訴えられるわけでもないだろう
バスが地域に根づく姿、今を自分なりに楽しみながら伝えれられればと思っている。
1人でもこの写真から、「並建終車」「バス」という言葉を知り。
また、何かを「思い」、何かを「考える」ことをしていただけるのであれば
それだけで私の思いはカタチになる。

■感謝御礼。
本企画は、趣味の中からスタートしたものでした。
しかし、いつしか多くの方々に支えていただき、完成することができた作品となりました。
情報を頂いた方、撮影協力をしていただいた方、「頑張って!」と声をかけて下さった方
撮影しているバスを運転していた運転士の方々
そして、何よりココをご覧になった方
皆様に御礼申し上げます。

感謝を込めて…


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