導入年次別形式解説

K-RJ172AA(1982-1984年)
1981年、初のスケルトン構造の中型路線バスとして登場。宮崎交通では登録番号470-530台が該当。
都会で選ばれたショートボディでなく、中扉+通常尺が選択されている。
軽快な走りで輸送近代化を牽引しつづけたが、2010年頃までにこの初期形はほぼ消滅した。
のちのP代とは意匠こそ同じであるものの各部寸法が若干違うため印象が変わる。
エンジン形式も呼称変更前であり、実質的には別シリーズと考えても差支えないかもしれない。
最後のモノコック車投入と時期が被っていたこともあり、
華々しく去ったこれらの影でひっそりと消えた。
宮崎22か479 西都営業所(takuma)
P-RJ172BA(1984-1987年)
排気ガス規制に伴う形式変更。区分では中期となる。
初期型では側面行先幕が窓下(腰部)に配されていたが、
このモデルチェンジで窓上部へ移された。
570-760番台が登録され、718番から宮崎、西都地域を中心に奮闘中である。
580〜584のグループではオートマチックトランスミッションが選択された。
保守面の問題からか他MT車より離脱が早かった。
このグループの764号車はヤマト運輸の宅配輸送車両に指定された。荷物スペースの設置改造を施され、
専ら東児湯山間地域で運用されている。17年には記念ミニカーにもなり一躍有名となった。
宮崎22か580 年月 高鍋バスセンター
P-RR172BA(1988年)
最終導入グループ(後期)の15台。当形式が宮崎交通採用の最終形態となる。
バブル期ともあって板バネ併用空気バネ仕様となり、著しい乗り心地の改善が図られた。
地方路線縮小のため日南串間地域から早々に宮崎市内へ転出している。
828〜830が高千穂、825日向、834が都城にそれぞれ残っていたが、
2024年春現在820、821、825、828、834が廃車、全車が
宮崎市内営業所の近郊路線に集結している。
宮崎22か820 2017年1月 宮崎駅前
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